ギャースカ&おっとり回顧録
2009年7月 1日 (水)
引き出しボランティアさんから、預かりボランティアの私の家に来た
「おっとり」&「ギャースカ」。
おっとりはおとなしく、ギャースカは「ねえー、構ってよ!遊んでよ!」
と人が見えなくなるとうるさいことから名づけました。
ギャースカは少し毛が長め。
お父さんかお母さんが長毛種だったんでしょうね。
とにかくギャーギャーと鳴いて人を恋しがりました。
兄弟であるおっとりは毛は短め。
頭に河童の皿のように黒毛が生えている以外は、とってもキレイな白毛でした!
とにかくおとなしくて、人の膝の上でゴロゴロと言っているようなカワイイ子でした。
子猫はどんな病気を持っているか分からないので、うちにいるチミタマに影響あってはよくないと最低3日は隔離しています。
うちに来た翌日には病院で一通りの検査をしてもらいました。
ただ、同じ保護所でパルボが出たと聞いていたので、病院でそのことを伝えると
検査にはウンチが必要なので、何か様子がおかしかったら調べましょうとのことで帰宅。
一応、インターフェロンを打っておきました。
帰宅後、ギャースカが少し吐いていました。
病院へ電話すると「緊張やストレスでしょう」とのことで様子を見ることに。
2匹とも食事をしなくなっていましたが、ケージの中ですやすやと寝ていて、
体調が悪いというような感じではなかったために、私も気にしすぎと思いました。
(3日目)
保護所で1週間、うちに来て3日(正確には4日)。
そろそろチミタマと一緒にしても大丈夫ということで、チミタマと一緒にしました。
朝仕事に出る前には少しギャースカが眠そうという以外には変わった様子はなく、
私は打ち合わせに。
昼すぎに帰宅してみると、なんと、、、ギャースカの様子が明らかにおかしくて・・・!!
衰弱している様子が一目で分かったんです。
すぐにかかりつけの病院に連絡をすると
「様子をみてください。4時に午後の診察が始まりますから」
と返事。
いても立ってもいられなくて、2匹をケージに入れてタクシーで病院へ直行しましたが誰もいません。
電話は助手さんらしき人に転送されているのですが、あと3時間も午後の診察まで待てる状態ではなかった。どうみても様子がおかしいのでと3回電話しても院長は回診でいませんとのこと。
そのままタクシーを拾って近所の別の病院へ。
そこは大きな動物病院で、すぐに対応してくれました。
でもギャースカは1分ごとに弱っていき、私の腕の中でかすかに動くだけ。
病院に到着してからは、目も開いたまま・・・瞬きもしなくなり・・・。
必死に温めてもらったり、インターフェロンを打ってもらったりしましたが、、、
たった10分位で冷たくなって心音も聞こえなくなりました。。。
「亡くなりました」
と獣医さんに言われ、触ってみるとすぐに硬直が始まって・・・。
ギャースカを診て貰っている間、おっとりはおろおろして見守っていました。
どうみても元気なんです。
でも、検査の結果「パルボ陽性」。
パルボウイルスとは、子猫がかかると9割以上が死んでしまう恐ろしい病気。
成ネコでもワクチンを受けていなければ、半数が死んでしまう猫の中では一番怖い病気なんです。
「これだけの検体で、こんなにハッキリと反応が出るのだから、
この子も助からないかもしれないです」
おとなしいけど、どうみても元気に見えるおっとりがパルボなんて・・・
全然信じられません。でも、間の前には検査結果、そして冷たくなってしまったギャースカ。
「とにかく、お宅には他のネコちゃんもいますから、入院させましょう。隔離病室があるから、そこにこの子を入れてパルボと戦いましょう!」
と。獣医さんだけではなく、研修医さん、そして院長先生までもが休憩時間だというのに集まってきた様子をみて「これはまずいんだ・・・」と理解できた次第でした。
「午後5時から午後の診察をしますから、その時におっとりちゃんの様子を見にきてください。それまでは家を塩素系で消毒して子猫のモノは全部捨ててください。ウイルスは半年以上生きてますから」
帰宅をして、2匹が使った物を捨て塩素で消毒しているともう5時に。
病院へ再度向かうと、明らかに調子が悪くなったおっとりがいました。。。
たった3時間でこんなに調子が悪そうになるなんて・・・!
信じたくない気持ちでいっぱい。
既に目で私を見ても「う~」と悲しそうに鳴くだけ。。。
頭を自分でもたげることが出来ずに、食器の淵に乗せて耐えていました
「頑張って・・・!!」
そう言って病院を後にしました。
(4日目)
朝一番に病院へ飛んでいき、面会をしました。
一晩もたないかもと思っていましたが、なんとかもったようでと聞き「ホッ
」としたのもつかの間、隔離室に入ると変わり果てたおっとりの姿が・・・・
目はもう何も追いません。見えてないようです。
瞬きもできないのは辛いだろうと思った瞬間、ちょっとだけ動きました!!
「やった!」と思いましたが、その後は動かず・・・。
でも目は閉じて、寝ることができるのかな・・・??と思うことに。
ちょっと触ってみると既に体温が低い・・・。
御願いをしてホットパッドを体の下に入れてもらいました。
そして、タオルを敷いてやりました。
パルボは非常に強いウイルスのため、助かる見込みは殆どありません。
隔離室用の白衣を脱いで、靴を消毒してもらいながら
「もうだめかも・・・」
と思ってしまい、涙が止まりませんでした。。。。
帰宅後の午前11時半、病院からの電話でおっとりが死んだことを知らされました。
先生は「1晩もったから、もしかしたらこの子は助かるかもと思っていました。
隔離はモニターで監視しているのですが、この子は絶対にケージの一番前に出てきてくれて・・・。」
と。
そう、おっとり(ギャースカも)は飼い主に捨てられたけれど、人が大好きでした。
うちでも絶対にケージの一番前にいました。私が通ると「あそぼ~」って。。。
とってもカワイイ子達でした。
私は忘れないよ、ギャースカ&おっとり。
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コメント
悲しさ、寂しさ、悔しさ・・・
文面からすごく伝わってきました
保健所から引き取られて
さあこれからという時に・・・
塩村家にやって来た時には
あんなに元気で幸せそうだったのにね
人間にしてもペットにしても
その別れというのはとてもつらいものです
塩村さんのように
引き取りや預かりのボランティアをしている方々は
こういう機会が自ずと増えてしまいますよね
その分
塩村さん自身の身が削られていくような
そして
心が衰弱していくような気がして
そちらの方も気がかりです
くれぐれも
自分自身の健康がおろそかになることはないように
気を付けて下さいね
投稿: こんた | 2009年7月 1日 (水) 07時05分
塩ちゃま!動物達と人間の確立した良い関係を日本・・・世界中の人達が出来るように頑張りましょうね(;_;) おっとりやギャースカはまだ塩ちゃまのような人に最後出会えて幸せな時間を一瞬でも過ごせて、きっと感謝している事でしょう☆ 保健所持ち込まれ、訳もわからず生まれてきた意味も無いような悲惨な短い生涯を終える仔達や誰にも気付かれず捨てられたまま終える仔達も後を絶たないで、飼い主を恨む事さえ知らずに・・・考えると胸がザワザワします(>_<) 塩ちゃま程強く、そして弱い人を自分は見た事がありません!尊敬もできて、守りたくもなるあなたを本当に素晴らしく思い、そして愛しく想います(*u_u)
投稿: ケイ☆ | 2009年7月 1日 (水) 15時21分
今回の内容は、塩村さんの感情を極力抑えながら淡々と子猫たちの死にいたる経過を綴られており、大変説得力がありました。死ぬ間際のおっとりちゃんを撮った写真から、パルボという病気の恐ろしさ、子猫のデリケートさが伝わると同時に、獣医さんによって、症状のとらえ方、処置に対する姿勢が違うこと、さらには、ペットを飼うということが、「命あるものに責任をもつ」ということであることも再認識させる意義深いものだと思います。
涙をこらえる塩村さんの姿を思い浮かべると胸が痛みますが、できればこれからも、猫ちゃんについて塩村さんが体験したこと、見聞きした現状を、克明に伝えていってくださることを願います。
今回は残念でしたが、二匹の子猫は塩村さんへの感謝の気持ちを抱いて旅立ったと思います。そして私も言わせてください。
塩村さん、ありがとう。
投稿: SANSO | 2009年7月 1日 (水) 16時48分
久しぶりのコメントです。回顧録読んでいたら涙が出てきました。文夏さんに抱っこされているギャースカ&おっとりはとても幸せそうな顔をしていますね。バルボという病気は恥ずかしながら初めてしりました。どういう状態の時に感染してしまう病気なのでしょうか?我が家のハナは高齢の為、以前ほどの元気はありませんがご飯
だけはよく食べてくれます。しかしあと何年一緒にいられるのだろう?と考える時があります。ギャースカ&おっとりは短い命だったかもしれませんが、文夏さんにたっぷりと甘えられて幸せな気持ちで天国に行ったと思います。でも別れはつらいですよネ・・・(泣)
投稿: ハナは12歳 | 2009年7月 1日 (水) 17時00分
あやかさん。おつけれさま。
文夏さんも、お友達も、ヨシダさんも、ボランティアの皆様おつけれさまです。
うまく言えないけど、あやかさんも、ガッカリしたね…
これからもボランティア活動頑張ってなー
今日の新聞に載ってましたよ。文夏サン的な活動をしてる人が他にもいるんだと感心して読みました。
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200907010033.html
投稿: ただのり | 2009年7月 1日 (水) 21時55分
こんばんわ、文夏さん。
ギャースカとおっとりの二匹、ホントに残念でしたね…パルボという病気、とても恐ろしいですね。感染したらどうにもならないのでしょうか?
僕も昔、猫飼ってましたけど(メルモという名前でした)幸い病気にはならず人生を全うしましたが。
重い内容なので、気の利いたコメントはできませんが、気を落とさないでくださいね。
投稿: 鷹 | 2009年7月 1日 (水) 21時56分
こんばんは〜
塩村さんも白猫ちゃんもめっちゃんこ可愛いですね〜(*^_^*)でも残念でしたね…そんなに強い9割もと言うのは初めて知りました…
きっと塩村さんに感謝してると思います!!なかなか出来る事ではないですもん。
投稿: かぺた | 2009年7月 1日 (水) 23時03分
シオムラさん、こんばんは。
ギャースカ&おっとりの回顧録、読ませていただきました。帰りの電車の中で読んでしまったので、少しつらかったです。少し涙目になってしまいました。
最初の一歩が違っていたら、結果は違っていたかもしれませんね。こちらは情報を伝えていたのに、受け取る側が粗末に扱えば・・・
人間の医者もそうだけど、何のために医者になったのか?命を助けるため?親に言われて後継者?金儲けのため?何が何でも聖人君子である必要はないけど・・・あーっ!!悔しいなぁ・・・
ギャースカは可哀想な事になったけど、おっとりはシオムラさんの気持ちに触れながら、時間を過ごせたから・・・2匹が違う世界で、仲良く暮らしている事を願っています。
投稿: グランパスはち | 2009年7月 2日 (木) 00時05分
はじめまして。
ウィルスによるある意味宿命とはいえ、悲しいものですね。
私も家族だった犬を敗血症で喪いました。
わずか3才でこれからというときで、この仔猫ちゃんたちと同じような感じで死んでいってしまって。。。
今思えば、ウィルスだったのかも知れません。
読んでいて、この子たちや私の犬を考えると涙が出ちゃって。
なんとお声を掛けたら良いか分かりませんが、この子達が文夏さんに会えて良かったと思うならば、また来世にも会える運命だと信じましょう。
元気出して下さいね。
投稿: 立石かんな | 2009年7月 2日 (木) 04時05分
そうでしたか。
ギャースカ君とおっとりちゃんは最期まで生き抜いたのですね。今は向こうの世界にいるのでしょうか。
彼らの様に、自ら人と関わろうとする犬や猫達がどれ程いるでしょう。もし捨てられたと知りながらも慕っていたなら、人をどれ程深く信じ、また愛していたのでしょうね。
私達は彼らから学ぶべき立場にあることを忘れてはなりません。そして彼らとの意思疎通も決して不可能ではありません。
ギャースカ君、おっとりちゃん。
本当にありがとう。
by fumi.
.
投稿: 尾野田布美博 | 2009年7月 2日 (木) 08時58分
残念です。ウチにもいま4頭の保護猫がいます。病気には勝てないのかって思ってしまいます。
塩村さんに出会えてギャースカとおっとりも幸せだったことでしょう。
塩村さん、ありがとうと言わせてください。
投稿: かわかみ | 2009年7月 2日 (木) 10時35分
パルボは恐いですよね…
以前、動物病院でバイトをしてた時、パルボが発生したお家から何匹もの子猫がつれてこられていました。かなり様態が悪そうで、注射をしたりしたのですが…帰りの車の中で、すでに冷たくなってしまった子猫もいました。
ほんとうに、あっという間に死んでしまいます…
以前、知り合いが保健所から親子猫を預かってくれました。
しかし、パルボが発生。
親子猫は全滅してしまいました。
二匹の子猫ちゃん、短い間ではあったけど、あやかさんのやさしさ、あたたかさに触れることができて…
きっと、感謝して旅立っていったことでしょう。
安らかに…
投稿: のんちゃん | 2009年7月 2日 (木) 13時42分
おっとり&ギャースカも一度人間に裏切られ、更に行く末に闘病と死が待ち受けていた人生でしたが、最後あやかさんに出会えた事は本当に幸せだったと思う。病で苦しい中でも、家族の温か味を感じながら永久の眠りにつけましたね。
今回の回顧録を書くには、大きな悲しみを抱えながらで、あやかさんの苦しみは言葉に出来ない程のものがあった事でしょう。そんななか記してくださり、ありがとうございました。
こう云った辛い事が起きていながら、あやかさんは本当に勇気と元気を毎回多方面にわたり私達に与えてくれています。感謝の気持ちでいっぱいです。
おっとりとギャースカも、あやかさんには本当に本当に感謝していますでしょうし、お空から皆の幸せを願い見守ってくれていますよ。
ここへ集まる皆は、瞳を閉じれば聞こえてくる事でしょう。おっとり&ギャースカが、『ありがとう』とあやかさんへ向け鳴いている声が。
投稿: 誉 | 2009年7月 2日 (木) 23時14分
塩村様
はじめまして。おっとり&ギャースカの里親候補だったものです。1日にUPされていた時に読んだのですが、自分の猫を看取ったときと重なって、なかなか書き込みできませんでした。
二匹を見送ったこと、本当に辛かったとお察しします。
私も二匹のことは忘れないです。二匹それぞれ個性があって、美人な子達でした。
最後を知ることができてよかったです。ありがとうございました。
☆この度は本当にありがとうございました。
あの子達がお見合いをしたときの写真、
ご主人さんの膝の上でとっても幸せそうで
「ここに決めた!」
って顔していました。
ヨシさんご夫妻と一緒に楽しく暮らせるはずだった・・・
そう思うと、やり切れません。
岐阜の親子の件、紫光庵の庵主さんを通して、
時期がきましたらご連絡をさせて頂きますね。
宜しく御願いします。
投稿: ヨシ | 2009年7月 6日 (月) 12時36分
居た堪れないですね。。。
でも、あやかさんの優しさは充分 ギャースカ&おっとり に
伝わったと想います。そして、永くは生きられなかったけど、
あやかさんと過ごした一時は幸せだったと想います。
☆本当にあの子達がそう思ってくれたら、
嬉しいです。
死ぬ間際はかなり苦しみましたから・・・。
投稿: Hiro(-_-) | 2009年7月 7日 (火) 01時07分